2025/11/22(土)のプログラム内容が決まりました!
ほたる福祉事業支援友の会グループ 創業10周年記念事業
『第8回 ほたる光の森 チャリティコンサート』
パーヴェル・ネルセシアン(Pavel Nersessian) ピアノリサイタル
PROGRAM プログラム
①シューマン:〈 子供の情景 作品1 5 〉
Robert Schumann : Kinderszenen, Op.15
大人になったシューマンが、心の奥に息づく子どもの無垢な感情や夢想を回想した13 の小品からなる組曲です。「知らない国々」「不思議なお話」「鬼ごっこ」など、ひとつひとつの曲に詩的な情景が込められています。
中でも第7曲〈トロイメライ( 夢) 〉は 、世界中で愛される名旋律として知られています。優しさと郷愁、そして人生を振り返る静かなまなざしに満ちた、シューマンならではの内面の詩情が光る作品です。
②ショパン:〈 バラード第3 番 変イ 長調 作品47 〉
Frédéric Chopin : Ballade No.3 in A-flat major, Op.4
穏やかな幸福感と、語りかけるような抒情があふれる作品です。
軽やかな主題が舞うように展開し、次第に情熱を帯びながら、眩いクライマックスへと昇華します。
明るさと陰り、 希望と憂愁が織りなす音の物語は、ショパンの成熟した表現力を余すところなく示しています。全体に親しみやすくも、深い詩的世界を持つ名曲です。
③ショパン:〈 バラード第4 番 ヘ短 調 作品52 〉
Frédéric Chopin : Ballade No.4 in F minor, Op.52
ショパン晩年の傑作であり、4 つのバラードの中でも最も構築的で哲学的な深みを持つ作品です。
静謐な序奏から、繊細な旋律が幾重にも変容し、激情へと突き進む構成は、まるで壮大な叙事詩のよう。内面の葛藤と解放、そして崇高な結末へと向かう過程に、ショパン芸術の頂点が感じられます。聴く者の心を深く揺さぶる、魂のドラマです。
④レスピーギ:〈 ピアノのための6 つの小品 〉
Ottorino Respighi : Sei Pezzi per Pianoforte
オペラや交響詩で知られるイタリアの作曲家レスピーギが、若き日に残した珠玉のピアノ曲集です。
6 つの小品には、それぞれ異なる情感と色彩が宿り、繊細な詩情と洗練された和声が印象的です。
抒情と静けさの中に、後年の〈 ローマ三部作 〉へとつながる豊かな音色感覚や、絵画的な想像力の萌芽が感じられます。近代イタリア音楽の香気を漂わせる、静かな名作です。
⑤ラフマニノフ:〈 楽興の時 作品1 6 〉
Sergei Rachmaninoff : Moments musicaux, Op.16
6曲から成るこの組曲は、若きラフマニノフの内なる情熱と憂愁を映し出す作品です。
厳粛な響きと豊かなメロディー、そして圧倒的なピアニズムが融合し、変化に富んだ世界を織り上げます。各曲はそれぞれ独立した性格を持ちながら、全体としてロシア的ロマンの深い精神に貫かれています。激情と沈思が交錯する音の連作――ラフマニノフの若き魂の結晶といえるでしょう。
パーヴェル・ネルセシアン
(Pavel Nersessian)PROFILE
モスクワ出身。
モスクワ音楽院で名教師レフ・ナウモフに師事。
チャイコフスキー国際コンクール、モントリオール国際コンクールなど世界的コンクールでの入賞を経て国際的に活躍。
モスクワ音楽院教授として後進を指導する傍ら、欧米・アジア各地でリサイタル、オーケストラ共演を重ねている。
豊かな詩情と知的構成力で知られる名匠であり、現在は米国ボストン大学でもピアノ教授として教鞭を執る。
【主催者ごあいさつ】
本日はチャリティーコンサートにお越しいただき、心より感謝申し上げます。
ほたるというのは「仲間思い」の「優しい生き物」です。また障がいの有無に関わらず、人は皆、一人一人が輝いている存在だと思います。
そんな思いから、私たち岐阜福祉事業支援友の会は、「ほたる」をブランドとした障がい福祉事業を岐阜から全国へと展開しています。
今回の企画を通じて、音楽がもたらす癒しと感動を、地域支援の活動へとつなげていければ幸いです。
皆様の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。




